ダムができるとどうなる?

写真で実感・ダム完成想像図 自然環境に与える影響
水質の変化を考える 流木等の滞留

県は、「ふだんは水を貯めない”穴あきダム”なので、環境への影響は少ない」なんて言っています。
でも、建設工事と試験湛水だけで、渓谷の自然は回復不可能なダメージを受けるでしょう。

工事用道路 予定地に大量の建設資材を運び込む為には、付近を通過している国道176号線(片側1車線)から進入するそれなりの広さの工事用道路を作る必要があります。
現地に、そんな場所はありません。
道を作る為には、どうしても、山を削るか、川を埋めるか、しかありません。
建設政策研究所関西支所 ダム問題研究会(注)の試算では、この工事用道路の建設で30,000〜40,000m2の自然林等が破壊されるといわれています。
建設用骨材置場 運び込んだ大量の建設資材は、いったんどこかに置いておく必要があります。
道を作る場所もないのに、いったいどこに置いておくというのでしょうか?。
これも、山を削るか、川を埋めるか、しかありません。
同研究会の試算では、この建設用骨材置場に70,000〜80,000m2の自然林等が破壊されるといわれています。
試験湛水 ダムは完成すると、いくら”穴あきダム”とはいえ、その強度・安全性テストの為に必ず一度は水を溜めなければなりません。これが試験湛水です。試験湛水は1日や2日でできるものではありません。ちなみに、同研究会では、
   水を貯める時は最大0.5m/日、
   サーチャージ水位維持(水を貯めた状態)に1日、
   水を抜く時は最大1.0m/日
となっていますので、このダムの場合だと最低でも156日(約5ヶ月)かかると試算しています。
水を貯めている間中ずっと付近の環境は水没したままなのです。大雨が降った時の一時的な冠水とは、水没している時間が桁違いに違います。
しかもその面積は、0.54km2(湛水面積で)にも及びます。
上流域に大きな都市を抱えお世辞にも良いとは言えない水質の中で、5ヶ月余りも水没している植物が無事再生するというようなことは到底考えられません。

(注)参考文献
  「ダムのいらない総合的治水をめざす
    − 武庫川渓谷の保全とダム問題」
   建設政策研究所関西支所 ダム問題研究会編


水没地域にあたる武田尾渓谷には、現在、
兵庫県のレッドデータブックに記載されている
希少生物種が40種以上も生息しています。

ダムが満水になると約6.5kmも上流の
”武田尾温泉”のあたりまで水につかってしまいます。
その面積は湛水面積で0.54km2にも及びます。

下記に上げる種の多くは、
水没により絶滅の可能性が非常に高いと考えられます。
水没地域図

確認されている希少種(一部を掲載)[出典:兵庫県生物学会資料(1994年)他]
ツメレンゲ レッドデータブックの危急種。武田尾駅周辺のコンクリート壁面に多数自生。
エビネ レッドデータブックの危急種。武田尾での自生が確認されている。
サツキ 兵庫県内3ヵ所の自生地の内の最大自生地。他の2ヵ所は比較にならない程小規模。
アオヤギバナ 兵庫県の貴重な野生生物のAランク。
イブキシモツケ 廃線跡の線路横のコンクリート壁面に全線にわたってよく見られる。
ミツバベンケイソウ 兵庫県内でも有数の群生地。
コタニワタリ 北海道から九州にかけて分布するが、やや日本海側に偏る。兵庫県では武田尾が南限の可能性。
ヒメウラジロ 最近武田尾で確認された。兵庫県では今まで分布が確認されていない。
オオムラサキ 日本でも数少ない希少種。
コホソアシナガバチ 採集例の少ない種。武田尾駅周辺で採集されている。
アオモンイトトンボ  
ヨシノボリ  
オイカワ  
スジシマドジョウ  
カマツカ  



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