ダムができるとどうなる?

写真で実感・ダム完成想像図 自然環境に与える影響
水質の変化を考える 流木等の滞留

 川は、水だけが流れるている訳ではありません。太古の昔より、川の流れは地形を形成し、陸地の土や養分を海へ運び、干潟や砂浜、そして命を生み育んできました。

 昔、小学校で習ったことをちょっと思い出して下さい。

  三角州・扇状地はどうしてできた?
  河原の石はなぜ丸い?
  海岸に流れ着いた流木はどこから来た?

 これらはすべて川の流れによるものです。
 三角州や扇状地が農耕に適しているのも、川の流れによって山の腐葉土から染み出た養分が絶えず供給されること、また、流されて来た河原の草木が堆積し分解されてやがて養分となること、これらが肥沃な土地を生み出してきたのです。

 こうしたことは、何も河口でばかり起こる現象ではなく、川の流域全体いたるところで起こっていることです。川の中流域でも、上流の山から染み出た養分が供給され、流れ着いた草木が堆積し養分となり、そしてまた下流へ養分を供給する源の1つとなります。
 まったく同じことが、岩石や土砂でも起こっています。川の淵・淀みに砂州できるのも、上流で流れ出た岩が砕け石となり、石が砕け砂となって堆積するというまったく同じ原理です。

 ここで重要なことは、
  川は流域を通してこのサイクルを繰り返している そして・・・
  流域全体でこの役割を分担して担っている
ということです。”川は生きている”とはまさにこういうことなのです。

 さて、このような川の流れをダムでせき止めてしまうとどうなるか?
 川が流域全体で行なっているサイクルは大きく壊されてしまいます。



写真1− 草木等の滞留(小見野々ダム)




写真2− 流木等の滞留(長安口ダム)
 例えば、流木はダムでせき止められて終わりです。ダムの放水口が詰まってしまわないよう除去され多くは焼却されます。下流に流れ着いて分解されそのまた下流へ養分を供給する源となることはもうありません。

 同時に、本来、流域全体で分担して分解処理をするはずが、ダム1ヵ所に集中してしまうという”負荷の集中”をも生み出してしまいます。

 岩石や土砂も同様、ダムの底に堆積することは容易に想像がつきます。こうした土砂もまた浚渫しなければ、そして、トラックでどこかに運び去らなければなりません。下流の砂州や河口の三角州・干潟に到達することはありません。

 「水質の変化を考える」編で述べています内容も、川の流域全体の浄化作用というサイクルの破壊と富栄養化という”負荷の集中”といった構図で考えることができます。

 巨額の資金を投じてダムを建設し、さらにその上、こうした”負荷の集中”を招き、そしてその対策のためにまた資金を投じなければなりません。

 また、川の流域全体のサイクルを破壊した後の影響のこと(例えば、ダムより下流は、養分の面でも堆積土砂の面でもどんどんやせこけていくのではないか? など)を考えると、ダム以外のもっと別の手段を真剣に考えなければならないのではないでしょうか?

 
 話は大いに脱線してしまいましたが、川は水だけが流れるている訳ではないということをお分かり頂けたのではないでしょうか。流木や岩といった大きなものから目に見えないものまで、いろんなものを運びながら流れているのです。

 武庫川ダムは、全国的にも珍しい「穴開きダム」といわれておりますが、100年に一度の大雨が降る前に果たしてその「穴」が詰まることはないのか大いに疑問の残るところです。

 武庫川を愛する会では、いったいどんなものが武庫川を流れるのか調査してみようと考えています。

 また、もう既にあるダムでは、流木等の滞留や土砂の堆積、水質の変化、その他にもどんなことが起きているのか、その対策としてどんなことがなされているのかも調査してみようと考えています。情報をお寄せ下さい




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